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『デュエルのくに』の答え合わせ

 登場人物
・ネギ博士
このコラムを書いている人。
・わん太ちゃん
ネギ博士の脳内にいるラブラドール・レトリーバーのわんこ。


ネギ博士「さて、『時任』が終わって次は何をこのブログに載せようかな~って思っていたら丁度いいのがあった。それがこの『デュエルのくに』だ。書いていたのは2006年の秋頃。当時は『時任』が連載中で同時に書いていた『転生プロジェクトX』というクリーチャー世界系の小説の連載が終わった頃だった。クリーチャー世界系って書く時にイメージをふくらませまくらないといけないから大変だし、丁度いいアイディアもその時なかった。あと、ミステリっぽいものを書きたいっていう気持ちが強かったね」
わん太ちゃん「わんわん(訳:これだったら、色々なところに主人公が行って問題を解いていくっていう長編にもできたんじゃない?)」
ネギ博士「いや、当時からプロローグ含めた全七話で終わらせるつもりだった。問題を考えるのがものすごく大変だったし、最初から長い話にはしないつもりだったからね。全体的にみんな長い話が書きたいのか、それとも長い話を書けると思っているのか、とにかく長い話が多かったから、すぱっと早く終わるものにしたかった。
で、ここからがいつもの悪い癖(と言いつつ、絶対に直そうとしない)なんだけれど、後にも先にも他の人が書かないようなDM小説を書きたいと思った。で、今回はどうすればそれがそれがうまく行くか考えた時に「主人公はデュエル・マスターズをプレイしない」という設定とか「デュエル・マスターズをプレイするのでもなく、クリーチャー世界が出てくるのでもない、現実世界でカードの問題を解くミステリ」っていうのを考えた。ミステリとデュエルの融合だけでもう書くのは私くらいのもんだから、この時点で他に人が書かないっていう条件はクリアしている。連載が終わってから二年経つけれど、DMミステリという書き方をしている人はいないと思うな」

◆登場人物◆
わん太ちゃん「わんわん(訳:今回は主人公の岸宮勉(きしみやつとむ)と金谷幸一(かねたにこういち)、犬と宇島慈雨(うじまじう)の四人だね。少ないよ~)」
ネギ博士「短編だからこのくらいでいいんだ。まず、主人公の岸宮勉と金谷幸一のコンビ。主人公がデュエルをやらなくて相棒がプレイヤーっていうパターンは今まで見かけなかったし、結局、最後まで勉はデュエル・マスターズのプレイヤーにはなっていないんだよね。こういう特殊な主人公を書けるのは短編だけである。
このコンビは後に『東京』の赤城勇騎と一ノ瀬博成のコンビを作る時も参考にしているよ」
わん太ちゃん「わんわん(訳:犬はただの案内人なの?)」
ネギ博士「ある程度、慈雨から内容を聞かされているだけの案内人だと思う。一応、彼は慈雨の執事的な存在であり、彼女のサポートをする存在だけれど、計画の全ては聞かされていないみたいな。演出のために教えていないって事だね。
で、この小説のラスボス、宇島慈雨。天才少女って言っても、何の分野の天才にすればいいか判らなかったし、どういう天才なら映画を作る事を夢見る勉と接点を持たせられるかって考えた時、演出の天才というのを思いついた。彼女の演出の粋を集めたテーマパークが『デュエルのくに』って考えれば舞台も不自然じゃないはずだし」
わん太ちゃん「わんわん(訳:それぞれのキャラクターの名前にはシンメトリーな部分があるんだよね)」
ネギ博士「そう。デュエルの問題はぶっちゃけて言うと、ミスディレクションって言ってもいい。一つ一つの問題が解けてももっとも重要なここには誰も気がつかなかったと思う。もうちょっと伏線めいた文章を入れてもよかった気がするけどね」

◆それぞれの問題◆
わん太ちゃん「わんわん(訳:この小説にはデュエルに関する五つの問題が出てくるね。どれも難しいよ~)」
ネギ博士「私が気付いていないだけで、他の解き方があるかもしれないね。現に闇の部屋の問題は『ブラッディ・シンバル』『デスワルツ』『チェインスラッシュ』でも解けると指摘されたし。デュエルの問題を解くっていうパターンは、昔おはスタでやってたのを思い出したから。自分で考えるとやっぱり難しい。当時は今よりもパズルとかやってたからいいけれど、今だったら一つも思いつかないと思うな」
わん太ちゃん「わんわん(訳:そんなネギ博士の自信作。最初の問題は光文明のカードを使ってクリアする問題だったね)」
ネギ博士「こういう問題を作る時はちょっとありえないシチュエーションでもいいから面白いものを作ろうと思った。単色限定にしたのは、そうしないと問題が作れないと思ったからだよ。
べリックスでタップ呪文を手札に戻して、さらにそれを進化元にするっていう流れが綺麗で好きだ。それと『選ばれない』能力を使って相手のシールドトリガーの効果を封じるのも面白い。
二番目の問題は水文明のカードを使った問題。これって、問題を最初に思いついた時に正解をいくつか思いついたんだよね。特にテレポーテーションなんかは見逃していた。だから、それらを排除するために色々な条件を増やしていったよ。で、それで完成したと思っていたらクローン・スパイラルで全部戻せる事に気づいて慌てて「墓地には一枚もカードがない」という条件を追加したね。プレイヤーをしばりつける条件は全部ヒントになってしまっているんだよね。難しいなぁ……。この問題では、普段まったく使われないようなウエーブ・ランスを使うのが面白いところ。この状況ならドローもバウンスもできるもんね」
わん太ちゃん「わんわん(訳:次はいよいよ、二つ以上解き方がある事に気づかなかった闇の問題だよ!)」
ネギ博士「こら!その事は言ってはいかん!できれば新しいカードを使ってみたかったのと、面白い方法でストライク・バックを使ってみたかったからこういう攻略のさせ方を考えた。
で、次は自然の問題だけど、最初に発表した時は『シリウスは強制的にブロックする』っていうのを書くの忘れていたんだよね。これがないと問題が成り立たないんだ。改めてやってみて、これと次の問題は解けなかったな」
わん太ちゃん「わんわん(訳:次は最後の問題。火文明の問題だね!)」
ネギ博士「アフタージェネレートって当時らしいな。もしかしたら、似たようなレギュレーションが今後もあるかもしれないと思って取り上げておいたんだ。これがなかったらドラゴンがとんでもない数になるし。結局、アフタージェネレートみたいな限定構築レギュレーションはその後は生まれなかったけれど」

◆それぞれの文明の部屋◆
ネギ博士「今回の舞台はデュエル・マスターズを意識したテーマパークというだけあって、それぞれの文明の部屋はそれを意識したものが置かれている。光だったらきらびやかな装飾。水はクリアーブルーの外観のPCとか。ほら、デジタルなものって水文明っぽくない?闇文明では檻。自然文明では植物。火文明は要塞(インビンシブル・フォートレスの内部をイメージ)。
他には、ホテルのドリームメイトの部屋とか気に入っている。実際にあったら泊ってみたいな」
わん太ちゃん「わんわん(訳:ドリームメイトの間があるんだから、他のクリーチャーの部屋もあるんだよね)」
ネギ博士「ダーク・ロードの部屋では鞭で叩かれます。そういう性癖の方向けだな。マシンイーターの部屋に泊まると、持っている電子機器が分解されるとか。そうやって考えるとドリームメイトの間は平和だ」

◆それぞれのタイトル◆
わん太ちゃん「わんわん(訳:今回はそれぞれの部屋の紹介の後に英語のサブタイトルがあるね)」
ネギ博士「文法的なものを無視してイメージ優先で書いてみたよ。結構いい感じだと思うな。特に最終話の『終わりの部屋 ~Good night~』とかが好き」

◆全体を通して◆
ネギ博士「ただ問題を解いて次に進むっていう話だったら例え短い小説で単調になっておもしろくなくなるといけないから色々なハプニングを追加しておもしろくなるように努力した。闇の部屋での檻とか、宇島慈雨によるアナウンスとか」
わん太ちゃん「わんわん(訳:ホテルでの会話で勉の夢が明かされるのもいいよね!)」

◆参考にしたもの◆
ネギ博士「当時は森ミステリィばっかり読んでいたのでその影響が色濃く出ていると思う。プロローグの最初だけ一人称で後は全部三人称っていうのは、森博嗣のVシリーズを参考にしている。登場人物の一人が一人称で語っていて、一人称の終わりのところでこれからの記述は三人称になるみたいな注意書きがあるところとかね」
わん太ちゃん「わんわん(訳:本当に森博嗣が好きなんだね)」
ネギ博士「好きだよ。そうでなければメインのシンメトリー云々も思いつかなかっただろうね。
あと、カードを使った問題を出すっていうのはさっきも書いたように、おはスタでやっていたコーナーから。問題を考えるのって解くより大変だ」

◆おわりに◆
ネギ博士「勉と幸一のコンビや犬とか宇島慈雨はまた別の作品で出ているけれど、彼らが単体で活躍する作品はこれで終わり。こういうタイプの作品は最近、書いていなかったし、書こうとも思っていなかったけれど、修正するために改めて読んでみると面白かったから、また書いてみたいな」
わん太ちゃん「わんわん(訳:今度はどんなデュエルミステリになるのか楽しみ!)」
ネギ博士「書くとしたら相当脳みそを使わないと書けないだろうな。まいったぜ」
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