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転生プロジェクトX 第一話

第一話 悪魔神、再び

 六体の“王”が世界を揺るがした六王戦争。
 最終的に、三体のフェニックスが激突し、エターナル・フェニックスが勝ったと言われているが、真相は定かではない。
 それから二百年の時が過ぎた。六王戦争によって受けた被害を修復しなければならない各文明に戦力は残っておらず、しばらくの間、平和が続いていた。
 平和な世界によって、各文明はそれぞれの技術を発展させていった。過去の遺跡より掘り出された“魔導機械”を使用する事がその代表的な例だと言えるだろう。
 『平和』。理想的な世界の形だと思えるが、それに馴染めない者も間違いなく存在するのである。
 枯渇し、飢え続ける光の当たらない闇文明の世界。再び、世界を我が手に治めようと、闇文明の者達は立ち上がった。自らの利にならぬ平和など、消えてしまえ!
 しかし、いきなり軍隊を送り込むのは無謀である。闇文明が力を蓄えている間、別の文明も同じように強さに磨きをかけているのだ。闇文明の戦士達は考えた。
『どうすれば、素早く多くの者を蹴散らせるだろうか?』
 闇文明の者達が辿り着いた結論、それは、デーモン・コマンドの軍隊を各地へ送り込む事だった。そして、その指揮官はデーモン・コマンドの長と呼べる存在、悪魔神バロムになる予定だった。
 しかし、バロムは六王戦争で聖獣王ペガサスに倒され、今はその骸(むくろ)だけが残っていた。デーモン・コマンド達は様々なクリーチャーを生贄に捧げて、バロムを復活させようと企む。バロム復活の儀式は百日も続いた。
 闇文明の者達が諦めかけたその時、黒い瘴気を噴出しながら、バロムが立ち上がった。蘇ったバロムは天を指す。
 そこに、儀式を偵察していた光文明のイニシエート軍が襲い掛かる!
『愚かな……』
 そう呟いたのは、蘇ったバロムか……それとも、他のデーモン・コマンドか。バロムから噴出し続ける黒い瘴気は、百体はいたイニシエートを飲み込み、その輝きを消し去った。そこには跡形も残っていない。
 その強さにデーモン・コマンド達はひれ伏した。最強の悪魔神が、さらなる強さを得て蘇ったのだ。
 平和の上で安住している者よ、くだらん幕間はそろそろ終わりだ。戦いと崩壊が全てを支配するあの世界を再び取り戻そうではないか。そして、我ら闇文明の苦しみを貴様らも味わうがいい。
 悪魔神ドルバロム。
 数日後に、この災厄の神の名が全ての世界に悲劇のニュースと共に伝わる事になろうとは、まだ誰も思っていない。

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