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転生プロジェクトX 第五話

第五話 不死身の魂は天を焦がす

 アルファディオスとドルバロム。光と闇の頂上決戦が始まっている時、水文明と五分の戦いをしていた火文明も、過去のクリーチャーを転生させる方法を模索(もさく)していた。
 それと、同時期に魔導機械の制作に関わっていたフェザーノイド、ギュルカスはファイナル・ドラグアーマーの弱点に気付き、さらなる強化案を考えていた。ファイナル・ドラグアーマーはどんな小型クリーチャーにも、ドラゴンと同等の戦力を持たせる事ができる魔導機械だが、空中の戦力に対しての攻撃ができずにそのまま破壊されてしまう事があった。様々な激闘を乗り切るために、魔導機械にもさらなる強さが必要なのだ。
 ギュルカスは六王戦争以前から残っている火文明のデータベースを調べ始めた。火文明にも、様々なドラゴンがいた。全てのドラゴノイドにとって永遠の憧れであるボルシャック・ドラゴン。相手の戦線を断ち切ったボルザード・ドラゴン。その大きさで他文明を震え上がらせたグラディアン・レッド・ドラゴンなど……。
 その中で、別種族のギュルカスの心を最も振るわせたのが、超竜バジュラだった。バジュラは火、自然、闇の全てのドラゴンを従えた龍の王とも呼べる存在。文献には、六王戦争の序盤に、スターマンによって倒されたとあるが、そんな事は信じられなかった。
 データベースには、バジュラと様々なクリーチャーの死闘が残されている。メカ・デル・ソルの軍隊。水文明のリヴァイアサンとの一騎打ち。その全てがギュルカスをはじめとするフェザーノイドの心を熱く燃やした。
「バジュラの魂をこの世に蘇らせる。力を貸してくれ」
 こうして、火文明の意地をかけた魔導機械の開発が始まった。目指すのは、バジュラの完全復活。もしくは、それと同等の能力を持った魔導機械だった。こうして、脈々と受け継がれてきた火文明の魂の結晶、バジュラズ・ソウルが完成した。
 しかし、この魔導機械には恐るべき欠陥があった。あまりにも強力なパワーにクリーチャーが耐え切れず、暴走してしまう危険性を持っていたのだ。クロスギアの扱いに長けたフェザーノイドも実験中に次々とその犠牲になっていった。
「強大な力も使えなければ、何の意味もない……」
 そう呟いて悔しそうに拳を振るわせるギュルカス。だが、神は彼らの努力を見捨てなかった。
 魔導機械の能力を完全にコピーできるドラゴン、ボルベルグ・クロス・ドラゴンと同じように、魔導機械と相性のよいドラゴン、メタルカオス・ドラゴンが誕生したのだ。
 メタルカオス・ドラゴンは最新鋭の魔導機械をベースに改造した鎧を身に纏(まと)っているドラゴンで、別の魔導機械を装備させれば魔導機械同士のエネルギーが連結し、さらなる強さを持つ事ができる。ギュルカス達は誕生して間もないメタルカオス・ドラゴンにバジュラズ・ソウルを装備させる。
「頼んだぞ。お前は伝説の龍の魂を背負っているのだ」
 メタルカオス・ドラゴンは水文明の戦線へと飛び立つ。火文明の魂が、今、混沌とした戦場を切り裂くために飛び立ったのだ。

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