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転生プロジェクトX 第九話

第九話 目覚めた悪夢 その名は災厄

 最高潮に達した混乱の中で起きた、闇文明の奇襲。それを知った各文明は各地で様々な戦いを繰り広げていた。種族に関係なく、信頼できる仲間と組んだチームで行動する者達が現れ、大きな軍隊で行動する時代は終わった。小さな戦いが各地で繰り広げられ、超神龍だけでは対処しきれないほどだった。
 瞬く間に戦火は拡大し、弱き者達はただ、逃げ惑うしかなかった。
 魔導機械という新たな力を手に入れても、誰も変わらない。戦いの中で、新たな戦いを求め、そして戦いは広がっていく。それが彼らの本能だというように……。
 そんな中、種族で軍隊を組んでいる者がいた。水文明のアースイーターだ。水文明の司令塔はサイバーロードだが、メタルカオス・ドラゴンを始めとする火文明に敗北してからは、水中に戻り、クリーチャーの遺伝子研究に取り組んでいた。戦闘に参加しようという者は皆無である。パクリオやペコタンが戦争を観察しながら、新たなクリーチャーを生み出そうとしているが、それを待っている時間はない。
 アースイーター達は、火文明の大陸に攻撃を仕掛けた。巨大な体を活かし、要塞を壊して大地を喰らうアースイーター。魔導機械で武装したフェザーノイドが応戦するが、圧倒的な大きさの前に飲み込まれていった。
 アースイーターによってどんどん削られていく火文明の大地。そして、増えていく水文明の海。それぞれが散り散りになって行動している今の火文明では、アースイーターの群れに勝つ事ができないのか?
 火文明の勝利を信じて戦い続ける者達がいた。はるか昔から自分の力を信じて戦うヒューマノイド達だ。魔導機械に頼らず、己が選んだ武器を使って戦う彼らは、ある英雄の名を呼び続けた。
「ボルシャック・ドラゴンはまだか?」
 水文明の戦いの中で、ボーグが言い続けたセリフがそれだ。火文明を代表する龍、ボルシャック・ドラゴン。六王戦争で敗北したという事は聞かないが、姿を見かけないのは事実だ。ボルシャック・ドラゴンが来れば、ヒューマノイド達はどこまでも着いていくだろう。そして、どんな大群であろうと一緒に打ち破れる自信があった。
 ヒューマノイド達をあざ笑うかのように進撃するアースイーター。彼らはボルシャック渓谷の付近まで進んでいたのだ。
「あの場所だけは、奴らにやらせはせん!」
 危険を感じたボーグは、ボルシャック渓谷に一番近づいていたクラック・クロウラーの目玉に持っていた鉄球を叩きつけた。一度、目を閉じて暴れるクラック・クロウラー。目を血走らせたクラック・クロウラーは口を開き、ボーグごと地面を喰らおうとする。ハンマーで受け止めるボーグだったが、アースイーターが相手では大きさが違いすぎる。徐々に閉じていくクラック・クロウラーの口。誰もがもう駄目だ、と思ったその時、一筋の炎が吹き、クラック・クロウラーの体を吹き飛ばした。
 何が起こったのか判らずに放り出されるボーグ。その上を巨大な翼を持つ一体の龍が飛ぶ。ボルシャック・ドラゴン?いや、違う。
 より鍛えられた鎧、さらに研ぎ澄まされた力。身に纏(まと)う青い炎。それは、ヒューマノイド達が待ち望んでいた龍、ネオ・ボルシャック・ドラゴンだった。地上に舞い降り、ヒューマノイド達を背にしてアースイーター達と対峙するネオ・ボルシャック・ドラゴン。アースイーターが群れをなして飛びかかってくる。相手がドラゴンでも、これだけの数が相手ならば勝てる。
 そう考えたアースイーター達だったが、その考えは甘かった。相手はただのドラゴンではない。一つの都市を軽々と消し去るボルシャック・ドラゴンの転生体、ネオ・ボルシャック・ドラゴンなのだ。
 ネオ・ボルシャックは右からやってきたクラック・クロウラーを爪で真っ二つに切り裂くと、正面からやってくるファニー・クロウラーに高熱の炎を浴びせた。同じように炎に飲まれていくアースイーター達。ネオ・ボルシャックの炎は周囲の海と一緒にアースイーター達も消し去ったのだ。
 だが、全てが消えた海の中で一つだけ青く輝く物体があった。
「あれは……魔導機械なのか?」
 ボーグが驚いたのも無理はない。誰かが使用していない状況でも判る恐ろしいオーラ。クリーチャーにも似た外見。そして、アースイーターにも匹敵する大きさ。
 恐怖はここから始まる。『カタストロフィー』と呼ばれる五つの兄弟機を中心に、彼らの戦いは終末へと突き進んでいくのだった。

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