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転生プロジェクトX 外伝

外伝 超竜新生

 五つのカタストロフィーの暴走により、世界が壊滅寸前まで追い込まれた『終末魔導大戦』から一万年が過ぎた。かつて繁栄を誇った種族の絶滅によって天敵が消え、力をつける者。過酷な環境と長い年月の末、誕生した新たなる種族。全く新しい五つの大型種族の戦いが始まっていた。
 優れた知性を持つグレートメカオーはティラノ・ドレイクのエネルギー源であるクリスタルの塔を手に入れるため、彼らの領地に潜入した。だが、それを黙って見ているティラノ・ドレイクではない。
 マナを結晶化したクリスタルは、ティラノ・ドレイクにとって生活に必要なものであり、それでいて神聖なものだった。強力に成長したティラノ・ドレイクが体にクリスタルを持っているのは、力に認められた証。余所(よそ)からやってきたグレートメカオーに渡すわけにはいかない。
 戦いは熾烈を極めた。竜凰の名を持つドルザバード、ドラグランダーの猛攻により、一度は軍を退いたグレートメカオーだったが、グランダイバーXとスケルハンター率いる特殊部隊が奇襲を成功させ、戦況はグレートメカオーに有利になるのだった。
 不可視の特殊部隊、さらにキカイヒーロー族との共闘によってじわじわとティラノ・ドレイクを追い詰めるグレートメカオー達。彼らは聖なるクリスタルまで後一歩のところまで近づいていた。
 そこで、巨大な爆発と地震がグレートメカオーの部隊を襲う。先発の部隊が何事かと思って後方を見ると、さっきまでいたはずの後続部隊が煙だけを残して完全に消滅していたのだ。
「上だ!」
 キカイヒーローの誰かが叫んだ。そこにいる巨大な生物は、彼らが知っている種族ではなかった。だが、正体不明のフェニックスでもない。水文明のマザーコンピュータを検索したグレートメカオーと、それをかつての天敵として認識しているティラノ・ドレイクの一部の者は知っている。
 アーマード・ドラゴン。滅んだはずの旧種族だ。
「あれは……バジュラだ!」
 震える声でグレートメカオーの誰かが呟く。圧倒的な力を持ったアーマード・ドラゴンの長とも言える存在、超竜バジュラ。水文明のマザーコンピュータには、その戦歴が残っていた。
 だが、ここにいるドラゴンはそのバジュラとも少し違う。そう、生まれ変わったバジュラ、超竜バジュラズテラがそこにいたのだ。
 バジュラズテラが持っていた巨大なハンマーを振り回すとクリスタルの塔目掛けて投げる。ハンマーは蒼い炎を纏(まと)ってぐんぐん速度を上げていった。
 元々ティラノ・ドレイクにとってアーマード・ドラゴンは天敵。龍の衰退によって栄光を勝ち取ったティラノ・ドレイクを憎んでいてもおかしくはない。バジュラズテラはティラノ・ドレイクのシンボルでもある塔を破壊するつもりなのか?
 ハンマーは塔の手前で鈍い音を立てて止まった。何かにぶつかったような形跡はない。だが、そこで再び大きな爆発が起こる。そこにあったのはスケルハンター達、不可視の特殊部隊の残骸だった。
「ドラゴンに負けるな!」
 ドラグランダーの声に押されて、ティラノ・ドレイク達の士気が高まった。不利な状況まで追い込まれていた彼らは、神聖な龍族の助けによってグレートメカオーの部隊を全て追い払ったのだ。
 戦場で暴れたバジュラズテラは、傷一つ負っていない。宙に浮いたまま、ティラノ・ドレイク達を見ている。
 ティラノ・ドレイク達はバジュラズテラが仕掛けてくるのを待っていた。グレートメカオーとの戦いでかなりのダメージを負っていたが、それでも逃げる事はできない。
 長い睨みあいが続いた後、バジュラズテラはティラノ・ドレイクに背を向けて飛び去っていった。手負いの者とは戦わない。互いに最高のコンディションで戦う事を臨む。そう言っているかのように。
 誇り高き超竜は今も世界のどこかで強き者を求めているのかもしれない。

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