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地の文なめんな

 登場人物
・ネギ博士
この記事を書いている人。
・わん太ちゃん
ネギ博士の脳内にいるラブラドール・レトリーバーのわんこ。

ネギ博士「前回の記事で台詞に関する事を書いた。今回は台詞以外の部分、地の文について語る」
わん太ちゃん「わんわん(訳:今回も基本的な事について書くんだね。ところで、地の文って何?)」
ネギ博士「この言葉を知らないって人は多いかもしれない。私も五年くらい前まで地の文という言葉を知らなかった。
地の文とは小説でいう台詞以外の部分を指す。かなり、大雑把に言ったからこれは正確ではないかもしれないがニュアンスは伝わったはずだ。使いこなせると便利な地の文。だが、残念な事にデュエマの小説書いている人では使いこなせていない人が多いようだ。今回の記事を読んで使いこなせるようになって欲しい」


◆あなたの小説、地の文をないがしろにしていませんか?◆
ネギ博士「ネットで色々探した小説の中では、ほとんど台詞だけで話が進んでいて地の文がほとんど書かれていないという作品が多い。台詞だけで進めていけるなら苦労はありませんって。そんな書き方が許されるんだったら、『コードD』なんか二百話くらい行ってると思う」
わん太ちゃん「わんわん!(訳:博士はサボりたがるから無理だよ!)」
ネギ博士「二百話は無理でも、完結くらいはできる気がするな。
冗談はさておき、台詞だけで地の文がほとんどないってのは手抜きのような気がするんだ。プロの作家の中には、台詞を多くして地の文を減らす事でテンポを早くする書き方をする人もいる。だけど、それは基礎が判っているからであって基礎も判らずに地の文を減らしても意味はない。必要な地の文まで減らしてどうするの?って思っちゃう」
わん太ちゃん「わんわん(訳:でも、地の文を書くメリットってあるの?)」
ネギ博士「あるさ!地の文をないがしろにした人が歯ぎしりして悔しがるくらいたくさんのメリットがあるぞ!」

◆地の文のメリット1:舞台の描写◆
ネギ博士「地の文を使うと無茶苦茶書きやすくなるのが舞台の描写だ。主人公達が今、どんな場所にいるのか、周りにどんな人がいるのか、どんな物があるのか、など。色々書く事があるね。これを台詞で書くのは難しい」
わん太ちゃん「わんわん(訳:推理小説とかだと、こう言う時にさりげなくこんな物があったっていうのを書いて伏線にする事もあるよね)」
ネギ博士「あるね。こういうところでさりげなく伏線を仕込むのに地の文は必要不可欠だ」

◆地の文のメリット2:感情の描写◆
ネギ博士「地の文のメリットその2。それは感情の描写だ」
わん太ちゃん「わんわん(訳:博士は喜んでいた、とか博士は悲しんでいた、とかそういうの?)」
ネギ博士「それが一番シンプルな感情の描写だよね。でも、気持ちをのままズバリと書いてはいけない。楽しんでいた、とかそういうのね。
これは舞台の描写の応用みたいなのになるんだけれど、こういう風に書くんだ。ちょっと例文を書いてみるよ」

Aは空を見上げた。自分に向かって強く照りつける太陽を睨みつける。太陽に文句を言ってやろうと思った。

Bは空を見上げた。青い空と白い雲を見て思わず微笑む。よく晴れた天気にいい日だと思った。

ネギ博士「AもBも同じように空を見上げた。だけど、二人ともその後の行動は違う。
Aは睨みつけて、文句を言おうとしている。イライラしているのがよく判るよね。
それに対してBは青い空を見て微笑んでいる。上機嫌なんだ。いい事があったのかもしれないね。
これが『Aはイライラしていた』とか『Bは嬉しそうだった』じゃ、文章が単調になってしまう。こうやって周りの情景とかを書く事で、それを見た登場人物の気持ちも書く事が出来るんだ」

◆地の文のメリット3:説明に使える◆
ネギ博士「新しいキャラクターが出てきた時に、その人物の性別、年齢、服装、表情などの外見から読みとれる情報の説明ができる。これ、手抜きして後で設定コーナーとか使って書いちゃう人多いんじゃない?
これも上の感情の描写と似たような感じで書き方によって読者に与える印象が決まってくる。
例えば、几帳面で真面目っぽい若者のキャラクターを出したい場合、「制服のワイシャツのボタンを一番上まで止めている」とか「スラックスにも折り目がきちんとついている」みたいな真面目ですよ~きっちりしてますよ~みたいな外見の描写をするといい」
わん太ちゃん「わんわん(訳:たしかに、そんな外見の人がふまじめでルーズな奴には見えないよね)」
ネギ博士「そうなんだ。地の文を使うと読者にキャラクターをどういう風に見てもらいか、っていうのもコントロールできるんだよ」

◆DM小説的地の文のメリット1:戦況の説明がしやすい◆
ネギ博士「ここからは地の文のメリットの応用としてDM小説での地の文を使った時のメリットを書くとしよう。
対戦途中から対戦を書かなくちゃいけない時もあると思う。そこでこういう描写はしていないかな?」

A:クリーチャー パーフェクト・ギャラクシー(シールド・フォース)
  クロスギア ノーブル・エンフォーサー(クロスされていない)
  シールド 1枚

B:クリーチャー 解体屋ピーカプ
  シールド5枚

ネギ博士「これもよくある描写の1つだ。マナも書いている人がいるかもしれないけれど、今回は省略した」
わん太ちゃん「わんわん(訳:場のカードがよく判るよね。何がいけないの?)」
ネギ博士「これも感情の描写の応用に使えるんだよ。Aの視点で書く場合は「Bの速攻で苦戦したが、ノーブル・エンフォーサーを出してこれを止める事に成功した。さらに、追い打ちをかけるようにパーフェクト・ギャラクシーを召喚している。シールドは一枚しか残っていない。だが、これで充分だ。守りを固めて反撃する準備はできた」みたいに書いて、これから反撃に出るAの強い意志を書く事ができる。
逆にBの視点で書く場合は「速攻でシールド一枚まで追い詰めたが、パーフェクト・ギャラクシーが出てきてしまった。たった一体のクリーチャーなのに、その壁が非常に高く感じられる。唯一、場に残ったピーカプもAのノーブル・エンフォーサーのせいで動きを止められ、動く事ができない。シールドは無傷の五枚だが、それもこれから壊されてしまうだろう」みたいに追い詰めていたのに逆に追い詰められた緊張感を書く事ができる。
ここから追加でAがきちんと守っているのに「ブロックされないパワーの強いクリーチャーが出たらどうしよう」みたいな不安を感じているような事を書いてもいいし、Bが「ピンチだけどあのクリーチャーを引ければ勝てるはずだ」みたいに希望にすべてを賭けるような描写があってもいい。
こうすればより臨場感があって、登場人物の気持ちを理解しやすいよね」


◆DM小説的地の文のメリット2:切り札のすごさが伝わる◆
ネギ博士「地の文をうまく使えば物語終盤で出てくる切り札のすごさを伝える事もできるぞ!」
わん太ちゃん「わんわん(訳:デュエマをやっている人だったら、カード名を書けばそれがすごい切り札だって判るんじゃないの?)」
ネギ博士「そういう事を言ってはいけない。切り札を書く時は、その切り札を知らない人にもそのすごさを体感してもらえるように書くべきだ。物語終盤で一番盛り上がる時なら特に詳しく書くべきだね。ここで説明や描写を多くすると、読者の注目が集まりやすい。
また、例文をみてもらおう」

「エンペラー・キリコに進化だ!」
「なんてすごい切り札なんだ!」
観客達は驚いた。Aが出した進化クリーチャー、エンペラー・キリコの効果で山札から三体の巨大クリーチャーが出てきたからだ。


わん太ちゃん「わんわん(訳:これがダメな例なんだね。エンペラー・キリコの効果についてちゃんと書けているけれど)」
ネギ博士「効果が書けているだけだったら、C評価。ここからさらに描写を追加してようやくB評価ってとこだ。詳しく描写した例文を書くとこうなる」

「エンペラー・キリコに進化だ!」
仕事を終えたばかりのコーライルがエンペラー・キリコに進化する。その姿に、対戦相手のBだけでなく、観客も目を奪われた。
視線を集めながらAは自分の山札をめくっていく。呪文が多かったが、途中でクリーチャーが出てくる事があった。すると、Aはそれをバトルゾーンに出す。
「まずは一体!スペル・デル・フィンだ!さらに、ハンゾウ!とどめにパーフェクト・ギャラクシーだ!」
「なんてすごい切り札なんだ!」
観客の沸く声で会場が埋め尽くされる。さっきまでたった一体しかいなかったAのバトルゾーンに、四体の強力なクリーチャーが並んだからだ。


ネギ博士「台詞も一個追加しちゃったけれど、それは御愛嬌って事で。ここでは上の例文の二つの描写を追加している。切り札の効果を細かく書く事と、観客の反応を細かく書く事だね。
切り札の効果を細かく書けば、それだけそのカードが重要なんだって事が伝わりやすい。それでどうやって逆転するか書くと言ってもいい。これを活かすために序盤のカードとかの描写はあっさりしてメリハリをつけるってのもありだね。
さらに、クリーチャーの効果を詳しく書くよりも効果があるのが観客の反応を細かく書く事だ。エンペラー・キリコを出した後に、めくるカードの一枚一枚に注目させてみるのもいいかもしれない。観客の反応を細かく書いた方がデュエマのルールを知らない人にも「これはすごいカードなんだ」ってのが伝わりやすくなるよ」

◆おわりに◆
わん太ちゃん「わんわん!(訳:これで基本編はおわりだね!お疲れ様!)」
ネギ博士「今回は本当に大変だった。特に地の文は説明するのが大変だから、うまく説明するために改めて勉強した事も多い。
基本編として書いた「擬音語使うな」「台詞の鍵括弧の前に人物の名前入れるな」「地の文書け」の3つは書けていない人が圧倒的に多い。最近、よくデュエマの小説を色々調べているんだけれど、この最低限の基本ができていない人だらけなんだ。言っちゃ悪いが小学生以下の文章の人が多いんだ。それなのに、書いているのは中学生以上だったって事もある。
難しい事は言わない。この基本編で書いた事全てを真似しなくてもいい。
単純に「擬音語だけで描写をしない」「台詞を言っている人物の名前を鍵括弧の前に書かない」「地の文を書く」っていう3つの事をできる範囲でやるだけでいい。若い人は国語の教科書に載っている小説を真似するといい。そうするだけで文章力は間違いなく上がってくる」
わん太ちゃん「わんわん!(訳:そうすれば上手な小説の完成だね!)」
ネギ博士「いや、それでやっと読めるレベルになったというだけだ。とはいえ、この「やっと読めるレベル」に到達している人がいないから、これに到達するだけでかなりの実力者と言えるかもしれないね。
この記事を読んだ人が、いずれ、私が土下座したくなるくらい上手な描写のDM小説を書いてくれる事を願っているよ
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